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NHKスペシャルでの撮影風景

 風雪に耐え百花開くように幾多の試練を乗り越え、今年27年目を迎えました。
「自分たちの住む街の安全は、自分たちで守ろう」との考えのもと「無法地帯化」した街(別紙参照)の浄化の為、 1988年7月25日に自警団組織クリーンパトロール隊を30名で結成。(鹿児島中央警察署署長委嘱)
 「犯罪のない住みよい社会の実現」を目標に地域住民が立ち上がったのです。
 日本初防犯モデル道路の指定をうけ、民警一丸となった活動は前例がなく、全くの手探りでこつこつと地道な努力により「安心の確保」に努めてまいりました。それはまるで戦いでした。夜な夜な県内外から来る周回族・暴走族・暴力団組員によるシンナー売人・シンナーを繁華街であたりかまわず吸引するありさま、ボーイハントガールハント目的の若者、18歳未満の中高校生、無職少年少女など街中に溢れ女性からは「怖い街」と言われて居ました。これらに鼓をしたように民警一丸となり徹底した環境浄化活動を実施したのでした。以来、隊員の家庭での安らぎを犠牲にした献身的な努力により、もとの静かな街を取り戻すことが出来たのでした。

 今では、その歴史の長さと活動内容において日本全国に誇れる民間防犯組織となり、平成24年8月で深夜11時からのパトロール回数886回、総動員数延べ8、150人となりました。
 そのお陰で強い「地域力」「人間力」が生まれてきました。地域住民が関係各機関と連携して行動をすれば困難な事案も成就するという次第です。犯罪の多い個所は地域住民自ら「犯罪は絶対に許さない・見逃さない」と言ったスタンスに欠如している事が犯罪を増幅させている事が伺えると言えます。
 「自分たちの住む街は、自分たちで守る」といった愛郷精神が、地域の活性化を支える鍵であると思います。

 今日では地域の安心・安全、児童の登下校の見守り隊・青パト隊などの民間防犯組織が全国に数多くの団体が結成され、国家的動員大成復帰の動きを示してきています。地域社会の安心・安全は住民自らが主体となった活動が必要になっています。互いに協力し合う人々の連携こそが、安全で住みよい地域社会づくりの基礎となります。行政も何もかも自分たちでやるというのではなく、このような住民の動きをバックアップしようという気運が盛り上がっています。これらを考慮して、地域安全活動の組織化と地域住民が一体となった特定非営利活動法人(NPO)「街の灯台守」クリーンパトロール・鹿児島を設立しました。


■ 「街の灯台守」NPO法人クリーンパトロール鹿児島
■ 「街の保安官」CITY GUARD B・B・P自転車パトロール隊
■ 「街の青い鳥」クリーンパトロール鹿児島 青パト隊

1 子供の健全育成を図る活動
2 地域安全活動
3 まちづくりの推進を図る活動
4 環境の保全を図る活動
5 社会教育の推進を図る活動
6 保健、医療又は福祉の増進を図る活動
7 青色回転灯によるパトロール活動
8 安心安全・街の活動化のための情報ステーション事業
9 民間交番事業
 
この法人は、上記の目的を達成するため、次の特定非営利活動に係る事業を行う。
1 安全なまちづくりに関する事業
2 まちの活性化と環境保全に関する啓発事業
3 青少年の健全な育成に関する事業
4 福祉及び生活文化の向上に関する事業

などの効果的な地域安全活動を推進し、犯罪や暴力、非行のない安全で明るく住みよい地域社会の運営に寄与してまいりたいと思います。

(記 2014年8月14日)
shugo